地球温暖化の科学はたいへん複雑です。できるだけ簡潔に説明してみましょう。
地球の大気の一部、それもごく一部(1%)が温室効果ガスと呼ばれるガスです。太陽光は大気を通り抜け、地表で反射されて熱になります。科学者のように表現すれば、この熱のことを「輻射熱」と呼びます。温室効果ガスは、この熱の一部が宇宙に向かって逃げていくのを引き止めます。名前から想像されるように、これらのガスは、温室のガラスの屋根のような役割を果たしているのです。
もし温室効果ガスがなければ、地球は冷たい、生命の存在しないところになったでしょう。このように、温室効果ガスにもよいところがあります。
でもちょっと待ってください。過ぎたるは及ばざるが如し、と言われているのを聞いたことがあると思います。そう、私達が直面しているのはそういった状況です。
過去150年間、産業が成長し、膨大な量の温室効果ガスが大気中に排出されてきました。現在、これらのガスによって、以前にはなかった量の熱が引き止められています。そうやって、地球という巨大な温室の温度が上がってきたのです。
もっとも重要な温室効果ガスは水蒸気です。そう、あの馴染み深いH2Oです。産業化によって大気中の水蒸気が増えたわけではありません。地球の温度が上がり、蒸発する水が増えて大気中に水蒸気が増えたのです。そしてもっと暑くなり、蒸発による水蒸気が増える、という悪循環になっているのです。
人間が作り出す主要な温室効果ガスは、二酸化炭素です。二酸化炭素は、ものを燃やす時、特に、石炭、天然ガス、石油と言った燃料を燃やす時に発生します。こうした燃料は数百万年前にできたものであることから、しばしば「化石燃料」と呼ばれます。化石燃料を作るのに何百万年もかかっていますから、もっと作ろうとしてもすぐにはできないと間違いなく言えます。それで、これらは再生不能エネルギー源として知られています。
今、分かっているところでは、毎年、産業活動により63億トンの二酸化炭素が大気中に排出されています。これはエンパイヤステート・ビルディングの1万9,000倍にあたります。
二酸化炭素は、土地利用の形態が変わる時にも排出されます。世界の景観に最も劇的な変化を引き起こすやり方は、森林をなくしてしまうことです。
森林伐採によって、毎年、少なくとも10億トンの二酸化炭素が大気中に排出されています。計算できますよね。エンパイヤステート・ビルディングの3,000倍ということです。
森林を守ることは、大気中に排出される二酸化炭素の量を減らすことにつながります。加えて、森林は空中の二酸化炭素を吸収しています。森林は巨大な二酸化炭素貯蔵槽として機能しているのです。このプロセスは「炭素固定」と呼ばれています。こうした言葉を会話で使って、友人たちに差をつけましょう。
林業と地球温暖化についてもっと見てみましょう。
メタンおよび酸化窒素も主要な温室効果ガスです。農業によって、これらのガスも相当量、大気中に排出されています。農業と地球温暖化についてもっと見てみましょう。
私たちは、地球が暑くなっていくと何が起きるのか、正確には知りません。しかし、科学者たちは地球温暖化によって以下のようなことが起こると予告しています: