食料危機への対応で最も良い方法は、危機が起きないようにすることです。
FAOは、途上国の食料供給状況を常に注視している世界食料情報早期警報システム(GIEWS)という特別なシステムを持っています。ある国の食料供給が減少している時、FAOは警告を発します。こうして、状況が悪化して全面的な食料危機に陥る前にすばやく行動を起こすことができるのです。
重大な食料危機が、洪水、干ばつあるいは地震といった自然災害によって引き起こされることがあります。毎年、武力紛争によって、数百万の人々が家、農地から引き離され飢えの危機にさらされています。あるいは、いくつもの災難が積み重なって食料危機をもたらすこともあります。
原因が何であれ、ある国が食料危機に直面した時には、FAOと世界食糧計画(WFP)は一緒になって、どのようなタイプの支援がどこで必要とされているのかを特定します。
FAOは、人々に何をなすべきかを言っているばかりではありません。FAOのチームは現場に入り、地元の農民、放牧民、漁民、そしてコミュニティ・リーダーから注意深く話を聞きます。地元の人びとは支援を必要としているかもしれませんが、全てを外部の支援に頼っているわけではありません。
食料危機の規模が判明すると、FAOはコミュニティが自力で回復するのを支援する緊急農業復興プログラムを作成します。緊急プログラムの目標は、人々が餓死しないように食料を配給することではありません(これはWFPの仕事です)。食料危機の後、FAOが行っているのは、コミュニティが自力で食料を供給できるようになるところまで支援することです。
FAOが種子や肥料、漁具、家畜や農具を提供することもあります。被害を受けたコミュニティが存続し、すでに持っている資源を有効に活用することができるようにサービスを提供し研修の機会を作ることもあります。
復興にはたいへん長い時間がかかることがあります。残念なことに、世界の関心は、ごく短い期間で移っていきます。食料危機がニュースの見出しに出てこなくなると、食料危機におちいった人々は忘れられてしまいます。去る者、日々に疎し、なのです。
FAOは、被害を受けたコミュニティが完全に復興するまで共に活動を続けていきます。