さて、ちょっと想像力を働かせてみてください。
自分が、200ヵ国近くの加盟国を持つ機関の責任者だと考えてみてください。加盟国は、裕福な国、貧しい国、大きな国、小さな国と、さまざまです。そして、これらの国々が、あなたの機関に世界で最も複雑で政治的に慎重な対応が求められる問題の解決に力を貸してほしがっています。それは簡単な仕事だと思いますか? いいえ、違いますね。大変な忍耐と、確かな透明性と、多くの信頼を必要とする仕事です。
その他に何が必要だか分かりますか? 官僚制度です。官僚制度には、多くの人が不満を持っています。でも、官僚制度を抜きに、世界の飢餓と貧困の問題に取り組むために、189ヵ国の政府をまとめる方法があるなら、教えてください。
FAOには、主に3つのタイプの運営機関があります。それらを3つのCと呼びましょう。
1つ目は…
2年に一度、11月にFAOの全加盟国の代表団がローマ本部に集まります。FAO総会は、FAOの最高意思決定機関で、機関の政策を決定し、機関の業務・予算計画を承認します。事務局長を選出したり、その他の重要な事項について投票したりもします。
現職の事務局長は誰でしょう?
各加盟国が一票ずつ持っています。
他にFAO総会に出席するのは、非加盟国や、他の国連機関、NGOからのオブザーバーです。たとえば、バチカン市国は、FAO総会の公式オブザーバーの資格を持っています。
でも、「2年に一度だけ皆が集まっても、機関の運営はできないよ」という声が聞こえてきそうです。そのとおりです。総会の会期と会期の間にも、重要な決定をしなければなりません。
そこで、2番目の「C」の出番です。
総会の会期と会期の間に重要事項を検討するために、総会が、総会より小さな理事会の理事を任命します。FAO理事会は、総会の会期と会期の間に4回会合を開き、3年の任期の間に理事を務めるのは49ヵ国です。各地域ごとに理事国の数が割り当てられています。
総会と理事会が、政策や技術的な問題に関して内容をよく分かったうえで諸事を決定できるように、FAO憲章は、8つの常設委員会を設けています。
でも、これだけではありません。多くの問題が地域的な重要課題なので、総会と理事会が特定の問題を扱う別の運営機関を設けています。こうした協議会 (Commissions) (おっと、またCですね!)には、たとえばジュート・ケナフ・同類繊維政府間グループのような、あなたの生活とはあまり関係ないものもあるかもしれません。けれども、あなたが知らなくても、あなたに影響のあるものもあるのです。1つ例を挙げてみましょう。
地中海漁業一般委員会なんてどうでしょう。(もっと知りたいですか?アレッサンドロ・ロヴァテッリに会ってみては?)。ああ、ところで、総会の開催されない年には、各主要地域の加盟国政府が会合を開きます。この地域総会は、その地域におけるFAOの行動の優先順位について提言します。
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